サントリーが開発した土なし苗床「パフカル」は軽くて植物が良く育つ苗床で、ビルの屋上緑化や壁面緑化の推進に期待されています。都市部のヒートアイランド現象を和らげるビルの屋上緑化は、培養土の流出や重さが課題でしたが、パフカルは一体成型と軽量化で解決し取り扱いも簡単なシステムになっています。
環境意識の高まりとともに、都市のヒートアイランド現象を抑制するためのビルの屋上緑化や壁面緑化が注目され、地方自治体が新築改築時に義務づけたり、助成金制度を設けて普及を進めています。
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地球温暖化や都市のヒートアイランド現象を抑制する効果を期待して、企業や自治体でビルの屋上や壁面の緑化が進められています。
サントリーは環境緑化ブランド「ミドリエ」を立ち上げ、開発した苗床の新素材「パフカル」を採用した屋上緑化&壁面緑化システムを販売しました。東京ミッドタウンの屋上緑化などに採用されています。
パフカルは,植木鉢の形をしていて高さは約12cm、スポンジ状で弾力のあるウレタンに、微細に粉砕した木屑などを混入して膨らませる製法で作られています。このパフカルは従来の保水スポンジに比べ、上部から下部までほぼ均一に水分と空気をバランス良く保持できるのが特徴で、土はまったく使用されていません。
いままでの屋上緑化のネックとなっていたのは、土自体が重いので建物が重量に耐えられるか、雨で土が流れてしまったり、風で土が飛んでしまう心配があることなどが問題でした。パフカルは一体成型されているので、土のようにポロポロ崩れて周囲を汚したりすることがなく、また水を含んだ重さも従来の土の半分程度と軽量にすることでこれらの課題をクリアしています。
パフカルは内部に多くの気泡があって通気性が良く、根への空気の供給も十分なので植物の成長も土以上に良好なうえ、季節ごとの植え替えもパフカル苗の入れ換えだけ、また雑草も生えにくいことからメンテナンスも簡単になっています。実験によると、パフカルで育てた植物の成長度を重量に換算した場合、一般的培養土に対して2倍、根部の重量なら約5倍に達したといいます。
屋上などへの設置は専用のトレーにパフカルを並べて給水管を配置した植栽ユニット「緑の屋根」で行います。トレーに一定の水が供給されるとセンサーが感知して自動的にバルブが閉まるので水が節約できるうえ、水やりにも人の手がかかりません。
これらの機材一式を含めたパフカルの価格の目安は100平方メートルの場合で2,200,000円程度で、これは従来の土を用いた業者の屋上緑化商品とほぼ同じだそうです。またリースでの契約も可能です。
このパフカルを用いた壁面緑化ユニット「花のかべ」も発売されています。ユニットの厚さは18cmで,スペースを有効に使った壁面や室内の緑化が可能で、土が流れたり水ムラもおこりません。こちらも植栽はパフカル苗を入れ替えることで季節ごとの植え替えも簡単にでき、灌水も自動システムなので水やりの手間がいりません。