ハチ刺されの事故を防ぐためには巣に近づかないことがいちばんですが、スズメバチなどの攻撃的なハチに襲われて刺されてしまったときは、まず最初にその場所からできるだけ遠ざかって二次攻撃を回避すること。その後、傷口を水洗いして冷やすなどの応急処置をします。ハチ刺されのショック症状が現れた場合はすぐに病院へ。
ミツバチはおとなしいハチですが、刺された場合は毒嚢の付いた針が皮膚に残りますので放置するとどんどん毒が注入されてしまいます。すぐに爪先で毒嚢を弾き飛ばして取り除いたり、ピンセットでつまんで抜き取りましょう。またミツバチに刺されると興奮物質が周りに広がって他のミツバチから集団で攻撃されることがありますから注意してください。

まずはハチに襲われないような準備を心がけましょう。屋外での作業や山歩きをするときの服装は、長そで、長ズボン、手袋などを着用して肌の露出を避けるようにしましょう。またハチは黒い色や甘い臭いに誘われる性質がありますので香水や黒い色の衣服は避けるようにしたほうが無難です。
何もしていない人間に対して、ハチのほうから突然襲ってくることはまずありませんが、9月から10月にかけてのスズメバチの巣作りのピーク時に、偶然巣の近くを通ったりして刺激すると、気の立っているハチが襲ってくることがあります。いちばんの安全策は巣に近づかないように注意することです。
ハチがカチカチという威嚇音を発しながら近づいて来たら、急に動いたりせずにできるだけ刺激しないようにします。しかし、いったん攻撃を受けると攻撃に加わるハチが増えるため、スプレー式の殺虫剤などを使用しながら急いでその場から離れてください。特に危険なハチの種類は、オオスズメバチ、キイロスズメバチ、コガタスズメバチなどのスズメバチの仲間です。
ハチに刺されたときにまず最初にしなければならないことは、刺された場所からできるだけ早く遠ざかること。スズメバチの仲間などは興奮すると攻撃する仲間を増やして集団で二次攻撃をしかけてくることが多く、巣の近くなどの場合、付近にとどまっていると危険だからです。
次に応急処置をします。まず最初に傷口を強くしぼりながら水で良く洗います。ハチの毒液は水に溶けやすい性質なので、傷口をつまんで毒液を絞り出すようにしながら、流水で洗い流すと効果的なのです。きれいな水が付近にないときには、麦茶やミネラルウォーターなどの刺激のないドリンク類で洗ってもかまいません。また、アウトドア用品の吸い取り器具「ポイズンリムーバー」で、毒液を吸い取る方法もあります。口内に傷があると毒が吸収されてしまいますので、口で吸い出すのは避けましょう。 洗った後は、抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏があれば塗り、患部をよく冷やすようにします。また、アンモニアはハチの毒の成分に対して効果がないことが確認されています。
吐き気、下痢、じんましん、呼吸困難、むくみなどの症状が出た場合は、アレルギー性のショック症状が考えられます。一度に大量に刺されてしまった人や、目を刺されたような場合も、救急車などで急いで病院へ行ってください。 以前にハチに刺されて発疹や吐き気などの症状が出た人が、再度刺された場合はアナフィラキシーショック症状を起こす可能性があるため、特に緊急を要します。このアレルギー反応では毎年30人前後の人が死亡しています。